2015年8月8日2016/01/05

 ずっと書きたかったけれど、書けなかったことがあります。飼っていたセキセインコのピコが昨年、空へ旅立ちました。毎朝、鳥かごのカバーを取ると「ピッ」と鳴いて、別の止まり木にジャンプして移るピコですが、その日は鳴かずじっとしたままでした。そんな事は初めてで、思い返せば数日前から元気がなかったかもしれない、と。

 カゴの保温をし、回復を待ちましたが状況は変わらず、手からエサをあげたけど、少しかじるくらいで朝からほとんど食べなかったです。家族はプールに出かけ、私一人でいる時にカゴの底にいる状況になりました。カゴから出し、手の上でなでることしかできませんでした。時々飛ぶようなしぐさをしたり、歩こうとしたりしました。朝からほとんど水を飲んでない事を思い出し、もしかしたら水を飲んだら回復するんじゃないかと、一縷の望みで水をくちばしにたらしました。するとくちばしを動かし飲んだのです。ヤッタ!と思ったのもつかの間、けいれんのように震え、旅立ちました。

 帰ってきた家族には少し状況は伝えましたが、細かい事は言えず、話そうとすると涙があふれてできませんでした。ブログではピコのことを書こうと思ったけど、書けず、49日を過ぎた頃書けるかと思ったけど、書けず。昨年末、人に話すことができ、年明けやっとブログに書くことができました。生前、かわいがってくださった方々、ありがとうございました。ブログでピコの記事を読んで下さった方々、ありがとうございました。

ピコ旅立ちへのお手紙

 ピコは愛知県の一般ブリーダーさんから譲ってもらった子です。生まれる前から予約し、卵が無事孵って、直接もらいに行きました。オカメインコが多い環境で生まれたので、鳴き声がオカメインコっぽかったです。先住文鳥のウォンと仲良くしようとしたけれど拒否され、すっかりカゴが大好きな引きこもり男子となってしまいました。昨年初めに引越してからはリビングのすぐ横が居場所となり、子供達が一緒に遊べるようになり、外が好きな子になりました。
6歳10か月と平均寿命より少し短い鳥生でしたが、私たち家族に笑いと和みを運んでくれました。

移転先に埋葬

 引越しても一緒にいられるよう、新築先の庭部分に埋めました。桜の木の下なので、目印になるなと思っていたのですが、事件が…。基礎をつくるのと足場たてるのに桜の木が邪魔になるので切りたいと建築会社から連絡がありました。ピコを移動しようと行ってみると、すでに桜の木は切られ、土は掘られた後でした。ピコ、いずこへ…。庭のどこかで眠っているはずです。

 結婚後鳥を飼い始め11年間、1羽めを亡くしてしばらくは飼わなかったものの、ほとんどずっと鳥がいる生活でした。野鳥にも興味がわき、つくる玉も鳥ものが多くなり、身の周りにも鳥ものが増えました。鳥のいない生活は寂しいです。新居に移ったらまずは野鳥を庭に呼ぼうと思っています。どこかに眠っているピコも喜ぶはずです。

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